クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群の妊娠出産
前記事↓の続き。
私は生まれつき左脚に混合型脈管奇形があります。
混合型脈管奇形の中のクリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群です。 ↓にて詳細があります。
https://www.shouman.jp/disease/html/detail/16_01_004.html
今回は結婚妊娠出産について経験したことを書いてみたいと思います。
結婚妊娠出産について。
恋人ができるたびに私の持つ疾患について説明をするのは、
嫌われたらどうしようってとても勇気がいりました。特に若い時は。
でもだんだん、それこそオシャレだったり、仕事だったり、自分に自信がついてきて。
そうすると嫌われたらどうしようじゃなくて、
こんなことで嫌うような相手なら嫌われてもいいや!って思えるようになってきて(笑)、
ここ生まれつきこういう病気でね、って話すハードルが自分の中で下がってきました。
そんなこんなで今の夫に出会い、結婚し、妊娠出産しました。
夫には、お付き合いを始めてから、私の病気について話しました。
最初はびっくりしていたけど、引くこともなく、
それも含めて私であることを受け入れてくれました😌
結婚について話が出始めたころには、
この病気が遺伝性ではないこと、出産をきっかけに私の症状が悪化する可能性もあるということについてきちんと話をしていました。
子供について、
遺伝性ではないと言われましたが、それなりに悩んできた私にとっては、
生まれてくる子に遺伝したとして、
自分の子にも辛い思いさせてしまったらどうしよう、
私以上に重たい疾患だったらどうしよう、
などあまりポジティブに考えることができませんでした。
それだけでなく、
仕事のことも考えると、積極的な気持ちはあまりなかったので、
夫にはもしかしたら”欲しい”という気持ちにならないかもしれないが、それでも結婚していいの?という率直な気持ちを伝えていました。
夫はいつかできたらいいなとは思ってたそうですが、
私が気分屋なので、気持ちが変わってくるんじゃないかなと予想していたそうです(笑)
そして予想通り。
結婚して2年ほど経った頃、徐々に私の中に”夫を父親にしてあげたいな”という気持ちが芽生え、
その気持ちが私の様々な子供に対する不安を上回って、
子供を産む決意ができました。
気をつけたこと
お腹が大きくなると浮腫みやすくなると聞いていたので、
冬より夏は血行が良く、むくみやすいため、出産は冬にしたいという考えはありました。
この辺りも夫とはよく話し合いました。
また、出産する病院は、万が一のことも考えて、総合病院を選びました。
そしてありがたいことに、子供を授かることができて、今年女の子を出産しました。
妊娠中は弾性ストッキングを履き、むくまないように気をつけましたが、それで対応できるほどでした。
自然分娩でしたが、お産時も脚に影響はなく。
今のところ、私や子供に異常や変化は見られません。
妊娠出産という経験をして、
今まで私は自分の持つ疾患の遺伝ばかり気にしてましたが、
それ以外にも先天的な疾患はたくさんあること、
先天的になくても、後から病気になることだってあるし。
子供がどう生まれても、育っていく中での変化も、受け入れていくことが親として必要なことなんだなと、学びました。
お母さんが私を産んだ時、どういう気持ちだっただろう、
”赤あざのある赤ちゃん”でショックだったかもしれないけど、
私自身そんなの気にならないくらい、たくさん愛情を注いで育ててくれたんだなぁとも思いました。
おこがましいですが、
もし私と同じ疾患をもつ人が妊娠出産について悩んでいらっしゃったら、
私の経験が少しでもその人の安心材料になったらいいなと思って書いてみました。
私が大丈夫だったから、あなたも大丈夫だよ、なんてものではないことは承知ですが、
この人は子供産んでも平気だったんだ!と一つの参考にしていただければと思います。
昔、自分にとってこんな記事があったら少しホッとしただろうなと思い、書いてみました😌